50代で転職した新しい職場環境

50代でうまく転職できたと思っていました。職種も私のスキル、経験にぴったりの応募だったので、これはきっと上手くいくと思っていました。

しかしながら、これがなかなか難しかった。入った会社はビジネスは好調でスピードが速い。前職では熟練のスキルで、周囲の方から重宝がられ、社内で唯一の技術を持っていたと自負していましたが、新しい環境ではなかなかこれが生かせない。

長年働いた前職は、社内のどこにどのようなリソースがあり、どこまでがそれぞれの組織の責任があるのか、ということを熟知していました。同じような仕事の会社だと思っていたらビジネスモデルの違いで人の働き方や役割が全く違う。このギャップを乗り越えることは本当に難しいと感じています。

つくづく思うのは一つの会社で長年働くと言うことは本当に自分にとって財産なのだなと思うと同時に、その財産にあぐらをかいていてはあぶなかった、ということです。

長年働いた会社で培った財産の上に安定的な成果を出しているということは、もしかすると成長が少なくなっていたのでは無いかと感じました。新たな会社で新たな環境で働いてみて、苦労をしながら創意工夫して自分のポジションを見つけていくことこそが成長の源泉であり、チャレンジをすることこそが長く働くことの秘訣であると気付くことができたと思います。